松本清張_あとがき 松本清張短編全集6 青春の彷徨(あとがき)

題名 あとがき 松本清張短編全集6 青春の彷徨
読み アトガキ マツモトセイチョウタンペンゼンシュウ6 セイシュンノホウコウ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 松本清張短編全集6 青春の彷徨【蔵書No0066】
出版社 (株)光文社
本のサイズ 新書(KAPPANOVELS)
初版&購入版.年月日 1964/06/20●11版1968/05/20
価格 350/古本 300(税5%込み)+送料340
発表雑誌/発表場所 松本清張短編全集6 青春の彷徨
作品発表 年月日 1964年(昭和39年)6月
コードNo 19640600-00000000
書き出し この集には短い作品がはいったため、わりと目次がにぎやかになっている。「喪失」をはじめ以下の短編は、だいたい、昭和三十三四年ごろに書いたもので、武蔵野の面影の濃い上石神井の新居に移ってからである。このころは、よく近所の散歩に出かけた。すぐ近くが青梅街道で、現在のようにまだ道が広くならないときであった。青梅街道もこのあたりから田無まで両側に雑木林が延び、旧街道らしい趣きを最もよく見せている。私のところから少し歩くと道はだらだら坂になり、東伏見の朱い鳥居が森の間に見える。私の散歩はこのへんで引きかえすのだが、歩きながら小説の筋を考えるのは、そのころの愉しみのひとつだった。まだそれほど車も走らなかったからゆっくりと歩けた。わずか六七年の間に、この道も一変して、今では車の流れで横断もできない。
作品分類 あとがき
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