題名 | うしろがき |
読み | ウシロガキ |
原題/改題/副題/備考 | |
本の題名 | 五十四万石の嘘■【蔵書No0199】 |
出版社 | 中央公論社 |
本のサイズ | 文庫(中公文庫) |
初版&購入版.年月日 | 1980/06/10●8版1986/09/20 |
価格 | 280/古本 59(税5%込み)+送料340 |
発表雑誌/発表場所 | 「五十四万石の嘘」(中央公論社/中公文庫) |
作品発表 年月日 | 1980年(昭和55年)6月 |
コードNo | 19800600-00000000 |
書き出し | これは昭和三十四年十月に出版した短編集『刃傷』(東都書房刊)の文庫版である。そのころ、わたしはこういう歴史的事実を遠い背景に置いた時代小説を書いていた。自作の「解説」もないものだが、これにまつわる想い出などにふれてみたい。二十八年の暮れに、九州小倉から出京していたわたしは、二十九年の正月に休み(まだ新聞社につとめていた)を利用して信州上諏訪に遊んだ。目的は二つあって、一は考古学者故森本六爾のことをその門下生だった藤森栄一氏について話を聞くこと、一はこの地の高島城に流適された家康の末子松平忠輝の事績を知ることにあった。森本六爾のことは小説「風雪断碑」(「別冊文藝春秋」二十九年43号。のち「断碑」と改題)に、忠輝のことは小説「湖畔の人」(「別冊文藝春秋」二十九年383号)に書いたが、この「二すじの道」(雑誌「キング」二十九年秋の増刊号)は後者の余録といったもので、作中の人物・出来事はわたしの創作である。 |
作品分類 | あとがき |
検索キーワード |