題名 | 小説東京帝国大学/あとがき | |
読み | アトガキ_ショウセツトウキョウテイコクダイガク/アトガキ | |
原題/改題/副題/備考 | ||
本の題名 | 松本清張全集 21 小説東京帝国大学・火の虚舟■【蔵書No0102】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1973/4/20●初版 | |
価格 | 880 | |
発表雑誌/発表場所 | ||
作品表発表 年月日 | 1969年(昭和44年)11月 | |
コードNo | 19691100-00000000 | |
書き出し | 勝手な書き方してきた小説である。「国家ノ須要ナル」人材を養成する目的の東京帝国大学の性格を明治後半から小説にしてみようと思い、とくに主人公はつくらなかったが、史的事実の叙述に、想像による描写の世界が圧迫された。限られた枚数ではやむを得ない。欧米先進国に早く追い付け主義の帝国大学の教育に科学性は、それが濃厚になってくるにつれて天皇制と衝突した。そのたびに「学問」は萎縮し、帝国大学は当初の発刺性を失い、次第に蒼古たる殿堂と化してゆく。その過程を書くに「小説」の描写形式では困難である。もし、それを試みようとすれば厖大な量になってしまう。すなわち勝手な書き方をせざるを得なかった理由である。 | |
作品分類 | あとがき | |
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