(原題=西街道綺談の舞台をゆく)
題名 | 「西海道談綺」紀行 | |
読み | 「サイカイドウキダン」キコウ | |
原題/改題/副題/備考 | (原題=西海道談綺の舞台をゆく(『週刊文春』(1976年5月13日))) | |
本の題名 | 西海道談綺 五■【蔵書No0074】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1977/04/25●初版 | |
価格 | 850 | |
発表雑誌/発表場所 | 『週刊文春1976/05/13』 | |
作品発表 年月日 | 1976年(昭和51年)5月13日 | |
コードNo | 19760513-00000000 | |
書き出し | 熊本県の中北部に隈府という町がある。いまは町村合併で菊池市という名になっているが、わたしには旧とどおり隈府のほうがなつかしい。もっと旧名は隈部である。クマは魏志東夷伝倭人ノ条の「狗奴」国で、熊本県には球磨や隈の地名が残っている。菊池市に改めたのは、ここが南北朝時代に南朝方についた菊池武時一族の居城があり、その城址に菊池神社があって九州では名を知られているからであろう。わたしは、これまで菊池市を何度か通過する機会があり、そのつど道路標識に出ている「至鯛生」の名にひかれた。鯛生はここより北へおよそ五〇キロ、大分県内である。人には地名を見てその土地への遊び心をおこすことがある。だが、鯛生といっても世間にはあまり知られていないし、かくべつに情緒的な名でもない。 | |
作品分類 | あとがき(西海道談綺) | |
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