題名 | 時刻表と絵葉書と 旅のエッセイ@ | |
読み | ジコクヒョウトエハガキト | |
原題/改題/副題/備考 | ||
本の題名 | 週刊 松本清張 1 『点と線』 (旅 1965/09を再録)■【042】関 |
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出版社 | (株)デアゴスティーニ | |
本のサイズ | 雑誌(A4ファイル) | |
初版&購入版.年月日 | 2009/10/13●初版 | |
価格 | 276円+税(14円) | |
発表雑誌/発表場所 | 『旅」第16号 1956/9月発行 | |
作品発表 年月日 | 1956年9月 | |
コードNo | 19560900-00000000 | |
書き出し | 旅に出ないときは、旅を考えている。なかなか自分の思う通りの旅には、出られるものではない。何の用事もかかえず、ぶらりと駅から汽車に乗って、好きな駅に下りたり、勝手な道を歩いたりしたら、どんなにいいだろう。十日も二十日も、そういう旅をつづけてみたい。目的の無い旅というのは、いつ考えても魅力がある。 知らない地方の道を、とぼとぼ歩いて行くのはいいものだ。奥の細道を辿った芭蕉がうらやましくなる。最もそれに近いことを実行した文学者は、先頃死んだ吉田絃二郎であろう。氏の感傷的な紀行文は今日では古風なものとして誰にも顧みられないようだが、十八,九の私の魂を揺すったものであった。 |
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作品分類 | エッセイ | |
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