題名 | 草笛 | |
読み | クサブエ | |
原題/改題/副題/備考 | ||
本の題名 | 黒地の絵■【蔵書No0223】 | |
出版社 | 新潮社 | |
本のサイズ | 文庫(新潮文庫) | |
初版&購入版.年月日 | 2010/01/15●59版 | |
価格 | 700(本体667円) | |
発表雑誌/発表場所 | 「別冊文藝春秋73」 | |
作品発表 年月日 | 1960年(昭和35年)9月 | |
コードNo | 19600900-00000000 | |
書き出し | 周吉が十七歳の時だった。彼はその時、九州のK市で小さな会社の職工をしていた。周吉の両親は、その市でささやかの飲食店をしていたが、それが少し繁昌しはじめ、二階に客を上げるように改造したので、七十歳になる祖母と周吉とは、近所の雑貨屋の二階に間借りさせられた。雑貨屋と言っても、この家の主人は卸屋の番頭で、自分の家は小さな商品を並べてて居るだけだった。周吉と祖母とが間借りした部屋は、道路に対った八畳の間だった。この二階は、真ん中に廊下を通して表と裏の二部屋があり、裏の部屋は当時空いていた。 | |
作品分類 | 小説(短編) | 19P×510=9500 |
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