松本清張_八十通の遺書

題名 八十通の遺書
読み ハチジッツウノイショ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 潜在光景【蔵書No0212】
出版社 (株)角川書店
本のサイズ 文庫(角川ホラー文庫)
初版&購入版.年月日 1994/10/10●初版
価格 500/古本349=(1+送料340)
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品表発表 年月日 1957年(昭和32年)4月号
コードNo 195704-00000000
書き出し 大森秀太郎が自殺した。留吉の居る東京から千二百キロ離れた土地の出来事である。留吉が九州から出京して七、八年になる。時々、用事の帰りには、有楽町の駅の近所で地方紙ばかり売っている立売りから、郷里の新聞があれば買ってよむ。その中で、その記事を見つけたのである。「社長さん自殺」という見出しで、一段組みの隅に貧しく載せられてあった。−−市××町一ノ三、大森商事社長大森秀太郎氏(六〇)は、×日の夜中、自宅で家人の隙を見て右頸動脈を剃刀で切って自殺した。関係者にあてた八十通の遺書があった。原因は借金苦から。−−−六行にも足りないこれだけの活字であった。
作品分類 小説(短編) 15P×510=7650
検索キーワード