松本清張_文学の森・歴史の海(インタビュー)

題名 文学の森・歴史の海
読み ブンガクノモリ・レキシノウミ
原題/改題/副題/備考 インタビュー■松本清張氏に聞く(1〜5)(インタビュー)文学の森・歴史の森『讀賣新聞・夕刊』(1990年11月12日〜16日)
聞き手・吉弘幸介記者 
本の題名 グルノーブルの吹奏【蔵書No0204】
出版社 (株)新日本出版社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1992/11/15●初版
価格 1800/古本830=(800+送料340)
発表雑誌/発表場所 「讀賣新聞/夕刊」
作品発表 年月日 1990年(平成2年)11月12日〜16日
コードNo 19901112-19901116
書き出し 生まれたのは小倉市(現北九州市)ということになっているが、本当は広島なの。それは旅先だったので、その後、すぐ小倉に行ったものだから、そこで生まれたことになっている。間もなく、両親の養父母の住む山口県に移って、大正六年から、また小倉に住むことになった。そのころのことは『半生の記』なんかにも書いているが、家は相当の貧乏でね。おやじは独学ながらかなりの教養の持ち主であったんだが、生活能力のあまりない人間で、借金取りが押しかけてものんびり構えているといったような性格。そのために母も大分苦労したわけです。そのころの想い出なんだが、十歳ぐらいの時だと思う。当時、子供の間で模型飛行機が流行していて、欲しくてたまらないのだが、買ってもらうことができない。何とか自分で、プロペラを動かすゴム輪だけは買ったが、胴体とか翼なんかは買えないわけだね。自分で作ろうと悪戦苦闘しているのをおやじが見て、買ってやろうと言ってくれたんだが、結局はだめだった。
作品分類 エッセイ
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