題名 | 立ち読み半生の記 |
読み | タチヨミハンセイノキ |
原題/改題/副題/備考 | |
本の題名 | グルノーブルの吹奏■【蔵書No0204】 |
出版社 | (株)新日本出版社 |
本のサイズ | 新書(KAPPANOVELS) |
初版&購入版.年月日 | 1992/11/15●初版 |
価格 | 1800/古本830=(800+送料340) |
発表雑誌/発表場所 | 「日本近代文学館復刻日本の雑誌」/『復刻・日本の雑誌 解説』 |
作品発表 年月日 | 1982年(昭和57年)6月1日 |
コードNo | 19820601-00000000 |
書き出し | 雑談的に思いつくまま過去のことを書く。わたしは若いときから文芸雑誌を買って読むということはなかった。一つには文学が好きでたまらないというほどではなかったのと、文芸雑誌を買うのがひどく浪費のように思われたからである。(これは小遣銭の乏しさにもよる)雑誌は気のむくままに本屋の店さきで立読みしたが、そのころは「文藝春秋」が興隆の勢いにあり、しぜんとそれに載った芥川龍之介の短篇を読み(芥川のは「文藝春秋」だけでなく「中央公論」に載ればそれを目当てに立読みした」菊池寛の一幕物戯曲を読んだ。一幕物戯曲は菊池の好みもあって、久保田万太郎や岸田国士のがよく「文藝春秋」に載っていた。わたしはこの二人の戯曲が好きで、田舎者のわたしは久保田の東京下町趣味が珍しく、例の「.....」の多いのも余韻があって乱用とは感じられず、その余韻は芥川が文章の下に付ける「.....」と共通しているように思えた。 |
作品分類 | エッセイ |
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