松本清張_葉脈探求の人−−木村毅氏と私−−(エッセイ)

題名 葉脈探求の人−−木村毅氏と私−−
読み ヨウミャクタンキュウノヒト
原題/改題/副題/備考  
本の題名 グルノーブルの吹奏【蔵書No0204】
出版社 (株)新日本出版社
本のサイズ 新書(KAPPANOVELS)
初版&購入版.年月日 1992/11/15●初版
価格 1800/古本830=(800+送料340)
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1979年(昭和54年)12月号
コードNo 19791200-00000000
書き出し 昭和二十九年の暮れに、九州小倉から東京に転居した私が、文通もなく面識もない文学上の大先輩を最初に訪問した先が木村毅氏であった。三十年の春だった。氏は当時から練馬区桜台の現在の家に住んでいた。私は田舎者なので紹介状をもらう人も知らず。訪問の前に電話で先方の承諾を得るという心得もなかった。玄関先には氏が直接出られた。前に見た写真と違わない顔で、やはりイガ栗頭だった。その写真とは氏が昭和の初めに日本フェビアン協会の代表者か何かの資格でイギリスに行ったときのスナップで、それを雑誌で見ていた。それから二十年近く経っているのに氏の顔はそれほど老けてはいなかった。
作品分類 エッセイ
検索キーワード