松本清張_いまだ見ぬ花−−ぼくのマドンナ−−(エッセイ)

題名 いまだ見ぬ花−−ぼくのマドンナ−−
読み イマダミヌハナ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 グルノーブルの吹奏【蔵書No0204】
出版社 (株)新日本出版社
本のサイズ 新書(KAPPANOVELS)
初版&購入版.年月日 1992/11/15●初版
価格 1800/古本830=(800+送料340)
発表雑誌/発表場所 「日本経済新聞社/夕刊」
作品発表 年月日 1979年(昭和54年)2月21日〜22日
コードNo 19790221-19790222
書き出し 私のマドンナ像は、いくつかの条件がある。まず、その女性との交流はプラトニックなものでなくてはならない。肉欲を感じさせるものなどもってのほか、あくまでも清純で、処女性を備えている必要がある。次ぎに、その関係は私の側からの片思いでなくてはいけない。相思相愛では、神聖な域にまで高められたイメージも、たちまちにして卑近な現実のむろくと化す。この世では到底思いのかなわぬ高嶺の花−−この隔たりこそ、切ないまでのあこがれをかきたてる要因である。私にとってのマドンナはまた、絶世の美女ではなくてはならない。いやしくもマドンナというからには、普遍化された理想像であって、個性などというものの入り込む余地はないはずだ。美人ではないが気立てのいい女、というのでは、話にならないのである。
作品分類 エッセイ
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