題名 | 倫敦犯罪古書 |
読み | ロンドンハンザイコショ |
原題/改題/副題/備考 | |
本の題名 | グルノーブルの吹奏■【蔵書No0204】 |
出版社 | (株)新日本出版社 |
本のサイズ | 新書(KAPPANOVELS) |
初版&購入版.年月日 | 1992/11/15●初版 |
価格 | 1800/古本830=(800+送料340) |
発表雑誌/発表場所 | 「オール讀物」 |
作品発表 年月日 | 1977年(昭和51年)2月号 |
コードNo | 19770200-00000000 |
書き出し | さきごろカポーティの「冷血」が評判になったが、日本ではこれまで犯罪実話ものあまりいいものがない。多くは興味本位に書かれた通俗読物で、文章も客観性に乏しい。「実話」の資料となったものに読者の信頼をもたせるような書きかたでないといけない。司法関係の専門家が書いた実話ものにはしっかりとした資料を基礎にしているだけに、やはり迫真性がある。紙数の都合上、あんまり例は出せないが、大審院判事でもあり明治文化史の研究家でもあった尾佐竹猛の明治犯罪史のものは定評があるだけに安心して読める。やはり大審院長だった三宅正太郎の「裁判の書」は、長いあいだ自己が審理した事件のなかから例を拾い出して書いているが「大事件」が少しも出ていないのがかえって現実性を感じさせる。平明な文章がうまい人である。 |
作品分類 | エッセイ |
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