題名 | 調べ推理する愉しみ |
読み | シラベスイリスルタノシミ |
原題/改題/副題/備考 | |
本の題名 | グルノーブルの吹奏■【蔵書No0204】 |
出版社 | (株)新日本出版社 |
本のサイズ | 新書(KAPPANOVELS) |
初版&購入版.年月日 | 1992/11/15●初版 |
価格 | 1800/古本830=(800+送料340) |
発表雑誌/発表場所 | 「波」 |
作品発表 年月日 | 1976年(昭和51年)11月号 |
コードNo | 19761100-00000000 |
書き出し | 小説を書き始めた頃 わたしの最初の小説「西郷札」は「週刊朝日」の懸賞小説に応募したものなんです。昭和二十五年だった。当時九州小倉の朝日新聞西部本社の広告部で、広告の版下を描いていたんだよ。ひどいインフレだったし、両親と妻子を抱えて一家八人ほんとうに貧乏していてね、一席三十万円という賞金は魅力だった。もし賞金がもらえたら、家計の足しにしようという単純な気持ちで応募したんで、批評家に認められたいとか、それを足がかりにして作家になろうなんて気持ちは全然なかったね。歳も四十を過ぎていたし..... たまたま百科事典でみた「西郷札」という項目の解説を読んでいたら、一つの空想が浮かんできたんで、それを小説にしたんです。そしたら三席に入選して、賞金は十万円だったけれど、面白いということで編集部が特別に活字にしてくれたそうです。それが幸運だったんだよ、あとでこれは直木賞の候補にもなったしね |
作品分類 | エッセイ |
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