題名 | 失敗 | |
読み | シッパイ | |
原題/改題/副題/備考 | ||
本の題名 | 危険な斜面■【蔵書No0203】 | |
出版社 | (株)光文社 | |
本のサイズ | 新書(KAPPANOVELS) | |
初版&購入版.年月日 | 1973/07/20●初版 | |
価格 | 270/古本830=(490+送料340) | |
発表雑誌/発表場所 | 「別冊週刊サンケイ」新春号 | |
作品発表 年月日 | 1958年(昭和33年)1月号 | |
コードNo | 19580100-00000000 | |
書き出し | D署が−−といっても、判然としないだろうから、かりに東北の中都市の警察署と書いておく。そのD署が警視庁から大岩玄太郎の手配依頼をうけたのは、東京で事件が発生して一週間めであった。事件というのは東京の杉並区のある住宅地で起こった。白昼、某会社重役の留守宅に二人連れの強盗が押し入り、夫人(四五)と女中(一八)を縛って、現金六万五千円と、洋服、腕時計、カメラなど時価約二十万円の品物を奪って逃げた。このとき、抵抗した夫人を金槌で殴って殺害している。質入れした品物から足がつき、主犯は浦瀬三吉、共犯は大岩玄太郎と目星がついた。両人とも、おりから都内に工事中のある飯場の人夫であった。浦瀬は前科二犯、三十一歳で、大岩には前科なく、三十三歳である。主犯の浦瀬は大岩を伴って、九州方面に逃走している模様であるので、警視庁から捜査員が出張したが、大岩の家族の住所がこのD市なので、ここにも立ち寄る可能性が強いから手配を乞うという捜査一課からの依頼だった。 | |
作品分類 | 小説(短編) | 29P×570=16530 |
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