松本清張_酒井の刃傷(原題)

(改題=忠節)

題名A 酒井の刃傷
読み サカイノニンジョウ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)新潮社=西郷札 傑作短編集(三)〕
(改題=忠節)
本の題名 五十四万石の嘘【蔵書No0199】
出版社 中央公論社
本のサイズ 文庫(中公文庫)
初版&購入版.年月日 1980/06/10●8版1986/09/20
価格 280/古本 59(税5%込み)+送料340
発表雑誌/発表場所 「キング」
作品発表 年月日 1954年(昭和29年)9月号
コードNo 19540900-00000000
書き出し 寛延二年正月、老中酒井雅楽頭忠恭はその職を辞し、溜間詰めとなり、領地上州前橋から播州姫路に国替えとなった。これは忠恭はじめ藩をあげての喜びとなった。忠恭は延享元年から足かけ六年、老中職をつとめたが、その評判は世上にあまり芳しくなかった。酒井家は徳川譜代の名門で、井伊、本多などとともに特別な家柄であるし、雅楽頭忠清の時は大老として世に、”下馬将軍”と言われるほどの権勢があった。忠恭は、その忠清から五代の後であるが、家筋が立派すぎて、政治的な力量はそれほどでもなかったところから、
名ばかりであまりはえぬ物 芳沢あやめと酒井雅楽頭よさそうで埒のあかぬ物は 波の平らの刀と酒井雅楽頭という落首があったほどである。
作品分類 小説(時代・短編)
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