松本清張_史観・宰相論(改題)

(原題=私観・宰相論)

題名 史観・宰相論
読み シカン・サイショウロン
原題/改題/副題/備考 (原題=私観・宰相論)
本の題名 史観・宰相論【蔵書No0174】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1980/12/25●初版
価格 1300
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品表発表 年月日 1980年(昭和55年)8月号〜12月号
コードNo 19800800-19801200
書き出し 宰相は、どのような人物が適格か。理想像ならいくらでもいえる。だが、それでは紙上の創造になってしまい、現実感がない。画に描いた宰相像を求めても仕方がない。そこで、史上の「宰相」にあたる為政者をふりかえってみることにする。その中から今後の宰相として適格な要素が見つかれば、あるいは具体的な考察になるかもしれない。史上の宰相をといっても、すべて専制君主の下にあったのだから、「主権在民」となった現代とはまるきり違う。歴史のうえの宰相はもっぱら君主に忠誠的な顔がむいていて、人民はかれらの搾取対象でしかなかった。そういうのをふりかえってみてもいっこうに参考にならない、のみならず有害だと思われるかもしれない。有害な部分に「悪い見本」として読んでいただきたい。
作品分類 社会評論
検索キーワード