駅路(完成登録:1125

題名A 駅路
読み エキロ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集37〕
本の題名 駅路 傑作短編集(六)【蔵書No0227】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ 文庫(新潮文庫)
初版&購入版.年月日 1965/07/30●36版1982/4/30
価格 400/古本 1円+送料250
発表雑誌/発表場所 「サンデー毎日」
作品発表 年月日 1960年(昭和35年)8月7日号
コードNo 19600807-00000000
書き出し 小塚貞一が行方不明になったのは秋の末であった。家を出るときの様子は、簡単な旅行用具を持っただけで、べつに変わったことはなかった。この年の春、小塚貞一は、某銀行営業部長を停年で退職した。その骨休めというか、しばらく東京を離れて遊んで来る。と家人に云い遺している。前から旅行は好きな方だったので、家の者も不審がらなかった。行き先は決まっていず、帰りの日も予定がなかった。いつも彼の流儀だった。家庭には、妻の百合子との間に二人の男の子がある。長男は官庁の役人で、これは去年結婚したばかりで、別に家を持たせていた。だから家には、今年、大学を卒業して或る商事会社に就職した次男が残っているだけであった。所轄署に、小塚貞一の家出人捜査願が妻の百合子から出されたのは、夫が旅行に出かけて三十日ののちだった。  
作品分類 小説(短編)
検索キーワード 銀行・広島支店・名古屋支店・失踪・定年・可部・ゴーガン・愛人・従妹・情夫・アルバム・カメラ・電話・大村・送金