松本清張_上申書

題名B 上申書
読み ジョウシンショ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集37(1973/02/20)〕
【重複】〔中央公論社=真贋の森(1974/09/10)〕
本の題名 黒地の絵 カッパ・ノベルス【蔵書No0228】
出版社 (株)光文社
本のサイズ 新書(カッパ・ノベルス)
初版&購入版.年月日 1961/04/25●18版1962/05/15
価格 200/古本 600円+送料250
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1959年(昭和34年)2月号
コードNo 19590200-00000000
書き出し 証人尋問書
               東京都世田谷区
××××番地
               職業 
××生命保険株式会社 ××支店員
               時村牟田夫(当年二十九歳)
(強盗殺人事件につき、昭和十
×年二月十八日Q署において司法警察官警部補馬寄重竜は右証人に対し尋問すること左のごとし)
(問)昨日、二月十七日、そこもとが帰宅して妻句里子が絞殺されているところを発見した状態を詳細に述べよ。
(答)私は、昨日、平常どおり出勤し、得意先回りをしましたが、何だか早く帰りたいような気持ちがしましたので、午後四時二十分ごろに歩いて帰宅して、門をあけて、さらに玄関の格子戸をあけましたところ、いつも出迎える妻が出迎えませぬから、私は気持ちを悪くして座敷に上がり、四畳半の茶の間を見ましたが、姿が見えませんから、ふしぎに思って奥の六畳間に入ってみますと、左隅の本箱と机の方を頭にして、句里子が仰向けに倒れておりました。    
作品分類 小説(短編)
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