松本清張_巻頭句の女

題名 巻頭句の女
読み カントウクノオンナ
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)光文社=危険な斜面(KAPPANOVELS)〕
【重複】〔(株)新潮社=(駅路) 傑作集短編(六)〕
本の題名 松本清張全集 37 装飾評伝・短編3【蔵書No0136】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1973/2/20●初版
価格 1200
発表雑誌/発表場所 「小説新潮」
作品発表 年月日 1958年(昭和33年)7月
コードNo 19580700-00000000
書き出し 俳句雑誌「蒲の穂」四月号の校了のあと、主宰者の石本麦人、同人の山尾梨郊、藤田青沙、西岡しず子の間に、茶をのみながらこんな話が出た。いつものように、会合は医者をしている麦人の家であった。「先生、今月も志村さち女の句がありませんでしたね」古本屋をしている山尾梨郊が云った。「うん、とうとう来なかったね」と、麦人はゲラ刷りをまだ見ながら云った。「これで三回つづきますね。病気がよっぽど悪いのでしょうか?」貿易会社に勤めている藤田青沙が、顔の麦人のほうに向けて云った。この編集委員の中では青沙が、一番若く、二十八の独身だった。「さあ、胃潰瘍ということだかね」「胃潰瘍というのはそんなに重いのですか。このごろは、手術すればすぐ癒るでしょう?」「普通の病院ではね。しかし、ああいう所はそんな手術をすぐしてくれるかな」麦人は首を傾げた。
作品分類 小説(短編) 14P×1000=14000
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