題名 | 白い闇 | |
読み | シロイヤミ | |
原題/改題/副題/備考 | 【重複】〔(株)光文社=松本清張短編全集4 殺意〕 【重複】〔(株)新潮社=(駅路) 傑作集短編(六)〕 |
|
本の題名 | 松本清張全集 36 地方紙を買う女・短編2■【蔵書No0086】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1973/2/20●初版 | |
価格 | 880 | |
発表雑誌/発表場所 | 「小説新潮」 | |
作品発表 年月日 | 1957年(昭和32年)8月号 | |
コードNo | 19570800-00000000 | |
書き出し | 信子の夫の精一は、昭和三十×年六月、仕事で北海道に出張すると家を出たまま失踪した。−−精一は、石炭商をしていた。それで商売の用件でたびたび東北の常磐地方や北海道に行く。だいたいの予定を立てていくが、用事しだいでは長びくことがあった。それはしじゅのことだから、信子は慣れていた。その時も、予定より一週間ばかり過ぎたころは平気であった。夫は、間では決して電報やはがきなどよこさない人であった。いつか信子がその不満を云うと、「いいじゃないか。おれは商売で歩いているんだもの。予定があって無いようなものだ。いちいちおまえに知らしちゃいられないよ。不意に帰ってくるのも愉しみなものだろう」夫はそういう云い方をした。信子は、そんなことってないわ、やっぱり、ちゃんと知らせて下さったほうが安心よ、と二、三度はさからってみたが夫は取りあわなかった。 | |
作品分類 | 小説(短編) | 28P×1000=28000 |
検索キーワード |