松本清張_陰謀将軍

題名 陰謀将軍
読み インボウショウグン
原題/改題/副題/備考 【重複】〔(株)光文社=松本清張 短編全集05(声)(光文社文庫)〕
本の題名 松本清張全集 36 地方紙を買う女・短編2【蔵書No0086】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1973/2/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「別冊文藝春秋」55号
作品発表 年月日 1956年(昭和31年)12月号
コードNo 19561200-00000000
書き出し 永禄八年五月、三好、松永の徒が、石清水八幡宮に詣でると披露して、人数を催し、二条の第を囲んで足利十三代将軍義輝を殺した。義輝に二人の弟がいる。二人とも僧籍で、次弟が南部一乗院の門主で覚慶、末弟が北山鹿苑寺にいて周ロといったが、三好、松永党はこの周ロも欺いて殺した。下克上の時代でも、最も顕著な事件である。義輝は松永久秀や三好三人衆の手に遷った幕府の実権を回復しようとして、かえって家来筋の彼らに殺されたのである。覚慶も無事ではない。徒党は南部に押しよせて来て、一乗院を包囲して、覚慶を幽閉した。彼らはこの時二十九歳であった。覚慶も、いずれは兄や弟と同じ死の運命がくると覚悟していた。それに力をつけて脱出を勧めたのは、細川藤孝という男である。藤孝は義輝の近侍で、義輝の前名の諱をもらっているほどの信用をうけていた。
作品分類 小説(短編・時代) 16P×1000=16000
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