題名 | 増上寺刃傷 | |
読み | ゾウジョウジニンジョウ | |
原題/改題/副題/備考 | 【重複】〔(株)講談社=増上寺刃傷(講談社文庫)〕 | |
本の題名 | 松本清張全集 36 地方紙を買う女・短編2■【蔵書No0086】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1973/2/20●初版 | |
価格 | 880 | |
発表雑誌/発表場所 | 「文學界」 | |
作品発表 年月日 | 1956年(昭和31年)7月号 | |
コードNo | 19560700-00000000 | |
書き出し | 慶安四年四月二十日、三代将軍の家光が患いの末に死んだ。この時、病死、殉死した者は、大老堀田正盛、老中安倍重次、側衆内田出羽守正信など十数人で、いずれも生前の家光から恩願をうけた者ばかりであった。当時の慣習では重恩の者は、殉死を願い出ねばならないことになっていた。もとよりそういう定法があった訳ではない。が、周囲や世間の眼が余儀なくさせるのである。「あれほどの御恩を蒙りながら−−」殉死もせず生き残って、侮辱の眼で視るのだ。その眼の色に、卑怯者とか、生き恥を掻いているとかいう侮りがある。故主の恩恵を慕うよりも、そういう世間の眼を恐れて屠腹の場所に直る場合が多い。家光の時も、松平伊豆守信綱が殉死しなかったというので、 伊豆の大豆 豆腐にしてはよけれども きらずにしての味の悪さよ と落首があった。 | |
作品分類 | 小説(短編・時代) | 10P×1000=10000 |
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