松本清張_調略(改題)

(原題=戦国謀略)

題名 調略
読み チョウリャク
原題/改題/副題/備考 (原題=戦国謀略)
本の題名 松本清張全集 36 地方紙を買う女・短編2【蔵書No0086】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1972/2/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「別冊小説新潮」
作品発表 年月日 1956年(昭和31年)4月号
コードNo 19560400-00000000
書き出し 毛利元就は芸州吉田から興った。所領三百貫とも云うが、とに角、はじめは取るにも足らぬ田舎地頭であった。その頃、永正、大永年間には、周防、長門、石見を大内義隆が領し、出雲は尼子晴久の所領であった。大内、尼子は敵国の間であった。元就は、はじめ大内に属し、次には尼子に属し、後にまた大内の下についた。強国と強国の間に挟まれた小さな豪族は、旗色次第で、昨日はあっちに付き、今日はこっちに付かねばならぬかなしい存在だった。大内の被官となった元就は、大いに大内のために働いて度々尼子を破り、次第に所領もひろがり、大内の家中でも重要な存在となった。しかし、この時、元就は五十を過ぎていた。天文二十年の秋、大内義隆の家老陶晴賢が反逆して主の義隆を山口で殺した。
作品分類 小説(短編・時代) 9P×1000=9000
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