松本清張_徳川家康

題名 徳川家康
読み トクガワイエヤス
原題/改題/副題/備考  
本の題名 徳川家康【蔵書No0119】
出版社 (株)角川書店
本のサイズ 文庫(角川文庫)
初版&購入版.年月日 1964/01/20●32版1976/05/30
価格 180
発表雑誌/発表場所 「世界伝記全集十九」
作品発表 年月日 1955年(昭和30年)4月25日
コードNo 19550425-00000000
書き出し 愛知県の名古屋市から三十キロばかりのところに岡崎市がある。西の方にはひろびろとした濃尾平野を見わたし、水のきれいな矢作川がそばを流れている。小さなおちついた町である。今からざっと四百年あまり前の天文十一年(1542年)、徳川家康はこの岡崎の城で生まれた。家康の父は松平宏忠といって三河の国(今の愛知県のほぼ東半分)の一部の小さな大名であった。大名というのは侍の大将で、領土といって土地を持っていた。その土地に住む百姓も町人も、みんな大名の命令をきかなければならなかった。そのころは、日本じゅうの大名がおたがいに戦争をしあっていた。できるだけ自分の土地をひろげたいと思い、となりの領土の大名を攻めたり、よその大名から攻め込まれたりした。武士たちは、今の大人が会社に行ったり、工場で働いたりするように、毎日、城を攻めたり、野や山で戦った。
作品分類 小説(長編・時代) 194P×550=106700
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