松本清張(1120)_彩色江戸切絵図 第五話 蔵の中

〔(株)文藝春秋=全集9(1972/10/20):彩色江戸切絵図】第五話〕

題名 彩色江戸切絵図 第五話 蔵の中
読み サイシキエドキリエズ ダイ05ワ クラノナカ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=彩色江戸切絵図
●全6話=全集(6話)
1.
大黒屋 (1116)
2.
大山詣で (1117)
3.
山椒魚 (1059)
4.三人の留守居役 (1119)
5.蔵の中 (1120)
6.
女義太夫 (1121)
本の題名 松本清張全集 24 無宿人別帳・彩色江戸切絵図/紅刷り江戸噂【蔵書No0134】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1972/10/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1964年(昭和39年)9月号〜10月号
コードNo 19640900-19641000
書き出し 十一月も半ばを過ぎると、冷え込みがひどくなる。雪もちらついてくる。「報恩講」が来たから寒いはずだと江戸の者は云った。十一月二十一日から二十八日まで行われる行事である。「報恩講」は「お講」とか「お七昼夜」などともいって、親鸞聖人の忌日を中心にして真宗各寺では法要を行なう。信徒は寺にも参詣するが、家でも仏壇を飾る。十二月近くともなれば、指の先がかじかんでくる。奈良の「お水取り」は春の兆しとされているが、「報恩講」は冬に入ったことを告げるのである。嘉永二年の十一月二十二日のことだった。日本橋本銀町二丁目に畳表や花筵の問屋で備前屋庄兵衛という店があったが、その夜に一大椿事が突発した。庄兵衛は今年五十四になる。元来が一向宗の信徒だから、この日は午前から浅草の龍玄寺に詣って、遅くまで法要の席に列していた。
作品分類 小説(短編・時代/シリーズ) 28P×1000=28000
検索キーワード 浅草龍玄寺・報恩講・お斎・祝言・一人娘・備中高梁・穴・河豚の毒・民間療法・土左衛門・戯作者