題名A | たづたづし |
読み | タヅタヅシ |
原題/改題/副題/備考 | 【重複】〔(株)新潮社=眼の気流(新潮文庫)〕 |
本の題名 | 松本清張全集 38 皿倉学説・短編4■【蔵書No0137】 |
出版社 | (株)文藝春秋 |
本のサイズ | A5(普通) |
初版&購入版.年月日 | 1974/07/05●初版 |
価格 | 240 |
発表雑誌/発表場所 | 「小説新潮」 |
作品発表 年月日 | 1963年(昭和38年)5月号 |
コードNo | 19630500-00000000 |
書き出し | 夕闇は路たづたづし月待ちて行かせわが背子その間にも見む(七〇九)この歌は奇妙にわたしの頭に印象を刻んでいる。別に万葉集や和歌に興味があるのではない。たまたま本屋に寄って万葉集の本を開いたとき、偶然、この歌が眼にふれて頭に残ったのだ。そのときも、どのような心理で本棚に並べてある万葉集を手に取ったかよく分からない。それも東京ではなく、信州諏訪の本屋だった。妙な土地で見たものだ。この歌の意は、「月が出るまでの暗がりの路は、たどたどしくてわかりにくいものです。あなた、どうか月が出るまで待って、その上でお出かけ下さい。その間にもあなたのお側にいとうございます」というのであろう。なぜ、こんな歌がそのとき、わたしの頭に沁みこんだのだろうか。 |
作品分類 | 小説(短編) |
検索キーワード | 和歌・万葉集・本屋・信州諏訪・恐喝傷害・服役中・夫・記憶喪失・子供 |