(原題=沈下)
題名 | 水の肌 | |
読み | ミズノハダ | |
原題/改題/副題/備考 | (原題=沈下) | |
本の題名 | 水の肌■【蔵書No0049】 | |
出版社 | (株)新潮社 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1975/10/10●初版1975/10/15 | |
価格 | 800 | |
発表雑誌/発表場所 | 「小説現代」 | |
作品発表 年月日 | 1971年(昭和46年)1月号 | |
コードNo | 19710100-00000000 | |
書き出し | 企業から頼まれた興信所や私立探偵社の個人身許調査報告書は、女遊びとか金使いが荒いとかいう素行内偵調査とは違って、およそ内容の面白くないものである。企業が依頼する調査の対象は、個人の場合だと、経営側にとって好ましくない社員だとか、入社を予定している新人に行われることが多い。後者の場合は依頼の目的がはっきりしているけれど、そのほかは依頼主が目的を明瞭に示さず、ただ調査だけを委嘱することがある。調査側によけいな先入観を与えないで、客観的な資料を得たいからであろう。調査報告書も、その通りに無味乾燥な字句で綴られる。もっとも浮気の調査報告でも「×日午後×時××分頃、××××殿は××駅前で×××子殿と落合い、タクシーで×町の温泉旅館××荘に入る。×時××分に至も両人は出てくる様子はなく、調査員は本日の張り込みを解く」といった式の文句だ。 | |
作品分類 | 小説(短編) | 27P×650=17550 |
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