松本清張_空の城

題名 空の城
読み クウノシロ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 空の城【蔵書No0029】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1978/07/30●初版
価格 1200
発表雑誌/発表場所 「文藝春秋」
作品発表 年月日 1978年(昭和53年)1月号〜1978年(昭和53年)8月号
コードNo 19780100-19780800
書き出し 絢爛たる船旅は片道二泊三日であった。ニューヨーク港をはなれたのが一九七三年十月七日午後八時だった。英国キュナード・ラインが誇る世界一の豪華客船クィーンエリザベス二世号である。六万六千八百五十一総トン、全長約三百メートル、幅三十二メートル、キールからマストの頂上までの高さが六十二メートルに達する。甲板は十二層から成り、社交室・劇場・レストラン・ダンスフロア・酒場・競技場・商店街などの公室にあてた上層部二層をのぞくと船室の総数は千二百十。八時半にはまだニュヨークの灯の堆積が黒い海を水平にきった上に乗っていた。船は港外に出ると大西洋を北東に針路をとった。豪華客船としてはめったにない方向に進んでいる。このまま行くとグリーンランドに突き当たりそうである。
作品分類 小説(長編) 449P×650=291850
検索キーワード 総合商社・石油・合併・第四次中東戦争・安宅産業・派閥闘争・放漫経営・ストライキ・経営危機
【帯】小説”安宅産業の崩壊”石油部門への進出を焦り苛烈な国際商戦に翻弄された総合商社の倒産を題材に描く千枚の話題作。著者自らアメリカ・カナダに飛び、徹底した現地取材と卓抜な洞察力で問題の核心に迫る!