(別題=時計)
題名A | 結婚式 |
読み | ケッコンシキ |
原題/改題/副題/備考 | 【重複】〔(株)新潮社=眼の気流(新潮文庫)〕 (別題=時計) |
本の題名 | 眼の気流■【蔵書No0037】 |
出版社 | 中央公論新社 |
本のサイズ | 文庫(中公文庫) |
初版&購入版.年月日 | 1974/03/10●28版2002/06/25 |
価格 | 571+税 |
発表雑誌/発表場所 | 「週刊朝日別冊」陽春特別号 |
作品発表 年月日 | 1960年(昭和37年)5月号 |
コードNo | 19600500-00000000 |
書き出し | ホールの金屏風を背にして、花婿・花嫁は、少しうなだれて立っていた。花婿のそばでは、仲人が客に新夫婦の紹介をしていた。仲人は、自分の演説にユーモアを混ぜるつもりか、時折、わざと滑稽なことを交えた。多分、前夜から、その文句を考え抜いていたのであろう。客は、その個所になると、お義理に少し笑った。私はそれを聴いて、早く仲人の紹介の辞が終わればいいと思っていた。このあと、次々に、テーブル・スピーチがつづくに違いない。それを聴くだけでもかなりな時間を要する。私の指定された席は、そのメーン・テーブルを正面に見るところだった。新郎は少し痩せ、花嫁は少し肥えていた。薄い紗の垂れた花嫁の顔は、この広いホールの上に吊り下がっている見事なシャンデリアを装飾にこよなく美人に見えた。 |
作品分類 | 小説(短編) |
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