題名 | ひとりの武将 | |
読み | ヒトリノブショウ | |
原題/改題/副題/備考 | 【重複】〔(株)文藝春秋=松本清張全集36〕 | |
本の題名 | 青春の彷徨■【蔵書No0066】 | |
出版社 | (株)光文社 | |
本のサイズ | 新書(KAPPANOVELS) | |
初版&購入版.年月日 | 1964/04/20●7版1978/12/20 | |
価格 | 580 | |
発表雑誌/発表場所 | 「オール讀物」 | |
作品発表 年月日 | 1956年(昭和31年)6月号 | |
コードNo | 19560600-00000000 | |
書き出し | 佐々与左衛門が、はじめて前田孫四郎の名を知ったのは、このようなことからである。信長がかわいがっていた童に十阿弥という小姓がいた。この者が孫四郎の笄を盗んだ。孫四郎は怒って、主君の信長の前に出ると、「十阿弥を成敗いたしとうぞんじます。お許しを願います。」と申し出た。信長は、それを聞くと不愉快な顔をして断わった。「童のことじゃ。許してやれ。」話はそれっきりになったと誰もが思った。ところがその日の暮れ方に、十阿弥は血に染まった死体となって転がっていた。下手人はもとより孫四郎である。信長が憤激して、孫四郎を手打ちにすると言いだした。それを支えたのが柴田権六である。そのため命だけは助かったが、前田孫四郎の姿は織田家からそれなりに去ってしまった。その話を、与左衛門は兄の盛政から聞いた。 | |
作品分類 | 小説(短編・時代) | 52P×680=35360 |
検索キーワード | 信長・居城富山・さらさ越え・不合理・秀吉軍・前田利家 |