| 題名A | 二冊の同じ本 |
| 読み | ニサツノオナジホン |
| 原題/改題/副題/備考 | 【重複】〔(株)光文社=日本推理小説協会 最新ミステリー選集1〈愛憎編〉〕 |
| 本の題名 | 失踪 松本清張初文庫化作品集@■【蔵書No0207】 |
| 出版社 | (株)双葉社 |
| 本のサイズ | 文庫(双葉文庫) |
| 初版&購入版.年月日 | 2005/11/20●初版 |
| 価格 | 630(600+30) |
| 発表雑誌/発表場所 | 「週刊朝日カラー別冊[」 |
| 作品発表 年月日 | 1971年(昭和46年)1月 |
| コードNo | 19710000-00000000 |
| 書き出し | 話は古書目録のことからはじまる。神田では毎年何回か古書店が共同して開く古本即売会がある。新聞にも取り上げられるくらい評判だが、その会が行われる二週間くらい前には、参加の古書店が顧客先に出品目録を送ってくる。私のところにも語林堂という店から毎回送ってくる。私も本は好きだ。ことに会社で閑な職務に就くようになってからは本を手にする時間が多い。会社は戦前から貿易業務を主体にしていたが、敗戦でいったん駄目になり、分割されたけど、現在は立ち直って繁昌している。私は海外駐在勤務が多かったせいで、外国の地誌など読むが、それだけとは限らない。よくいえば興味の広い方、まあ雑読である。さて送られてきた古書目録に眼を通していると、その中に「欧州殊にロシアに於ける東洋研究史ウエ・バルトリド著・外務省調査部訳」というのに視線が止まった。その下に、注として「書込あり」という活字がある。前の所有者が欄外に文字を書き込んでいるという断りがきである。バルトリドは、1869年ペテルブルグ(現在のレニングラード)に生まれ、東洋史、特に中央アジア、中近東の歴史について多くの論文を残しているロシア東洋学の重鎮である。 |
| 作品分類 | 小説(短編) |
| 検索キーワード | 東洋研究史・古書店・書き込み・アイロン・シンガポール・遺産・養子・愛人 |