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ミステリー工房の秘密 阿刀田高
特集
清張ミステリーの〈現在〉
座談会 松本清張の時代に生きて 森村誠一.郷原宏.山田有策
風景の複合 川本三郎
〈赤い鰊〉の群れる海 −−『蒼い描点』と『天才画の女』 郷原 宏
社会派ミステリーから社会派サスペンスへ −−『黒い福音』と『聖獣配列』−−
綾目広治
社会派推理小説における「メディア」の機能 −−『不安な演奏』を可能にしたもの−−
仲正昌樹
松本清張の〈小市民〉 −−復習と挫折−− 栗坪良樹
「悪」へと反転する「正義」 −−『眼の壁』と『けものみち』を中心に−−
小笠原賢二
明子はなぜ殺されたか −−「表象詩人」論−− 平岡敏夫
古びることのない新しさ 山前 譲
再録・推理小説の文章 松本清張
◇『黒い画集』をめぐって
「遭難」の内と外 −−『週刊朝日』と『黒い画集』−− 藤井淑禎
中年男の六〇年前後 −−「坂道の家」−− 大井田義彰
「黒い画集 あるサラリーマンの証言」 −−映像と記憶−−
中沢 弥
『黒い画集』における模索と実験の跡 −−「遭難」「証言」「坂道の家」
の校異を通して−− 中川里志
作家アンケート
「松本清張 再発見のために」
明野照葉、阿刀田高、泡坂妻夫、折原一、佐野洋、島村匠
城山三郎、西村京太郎、葉治英哉、古川薫、三咲光郎、宮部みゆき
村雨貞郎、森村誠一、山本一力、山本音也、和久俊三
〔書評〕藤井康栄『松本清張の残像』
「行者神髄」論 −−〈物書きの魔(デモン)〉について−− 天沢退二カ
記念館だより
編集後記 |