絢爛たる流離の二話。「土俗玩具」に続く「小町鼓」。
「土俗玩具」では、谷尾喜右衛門が最初に登場した。「小町鼓」では、谷尾妙子。
いきなり、
>谷尾妙子の家は明るさを取り戻した。−−−夫殺しの嫌疑で彼女が一年近くも未決に入っている間、
>この家は妹の淳子夫婦と前からいる女中とで守られていた。
妙子は、谷尾喜右衛門の妻なのか? いや違う。すぐ後の記述で夫は忠夫とされている。
>近所の人たちは、妙子の夫の忠夫が寂しげな姿で付近を徘徊していたのを知っている。
谷尾家にまつわる話として展開するのか?第一話の「土偶玩具」を読めば展開が読めそうだ。
最初から登場する人物は多い。
谷尾妙子・妙子の妹の淳子夫婦・女中・観世和聖・観世友吉・大蔵伍平・妙子の夫忠夫
|