登場人物
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杉山良吉 |
東京で会社員。分家の杉山重市の孫。良吉は、杉山俊郎を尋ねていく。俊郎との関係が直接書いていない。成り行きから俊郎宅に宿泊することになる。
医師の俊郎が、往診の帰りに、雪の難所で馬もろとも滑落死する事故に遭遇する。葬儀にも列席することになる。 |
杉山猪太郎 |
杉山良吉の父。故郷を出奔して諸国で放浪、東北の地で亡くなる。良吉が、重市の孫と、杉山秀に自己紹介するので、猪太郎の父が重市だろう。
故郷にに帰ることを夢見ながら実現せず放浪の果てに東北のE待ちで死亡。
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杉山俊郎 |
医者。本家の跡取り。杉山医院を開業、妻の秀と二十四,五の住み込みの看護婦と同居。男の子が二人。 |
杉山秀 |
杉山俊郎の妻。三十八歳。男の子が二人いる。長男は大阪の医大へ、次男は米子の高等学校。
今は夫婦と住み込みの看護婦と三人暮らし。岡山から嫁に来ていた。 |
杉山博一 |
杉山俊郎の従弟。私財をなげうって満州に渡るが、着の身着のままで故郷に帰ってくる。極貧の生活が待っている。
それに引き換え、杉山家はみんな裕福に生活をしている。 |
杉山ミサ子 |
杉山博一の妻。俊郎の葬儀の姿が哀れに描かれている。 |
大槻正吾 |
杉山俊郎の往診患者。吐血をして、杉山俊郎の診察を受ける。 |