登場人物
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高橋 朝子
(タカハシトモコ) |
新聞社の電話交換手。二十八歳。小谷茂雄という結婚を約束した男がいる。が、小谷の見栄っ張りな性格に不安を感じていた。
職業柄300人程度の声を聞き分けることが出来る。
殺人現場に間違い電話を掛け、相手が出る。その「声」は、記憶に残り、「声」の主に出会う。 |
小谷 茂雄 |
高橋朝子(トモコ)と結婚を約束している。気が小さいわりに見栄っ張りな性格。
仕事眼が続きしないが、保険会社の外交員時代の仲間と”労力出資”とか言って商事会社の設立に参加した。
実際は麻薬の密売組織でそれに加わる。浜崎・川井・村岡は、その仲間であり、麻雀仲間。 |
浜崎 芳雄 |
三十三歳。鈍い眼をした、顔の扁平な、背の低い男。ものの言い方も妙に気だるいような感じで、知能程度はあまり高いとは思えない。
川井貢一と殺人事件を起こす。犯行現場で高橋朝子からの間違い電話に出る。その馬鹿げた行為で朝子に声を覚えられる。
川井と村岡と小谷麻雀仲間であり仕事(麻薬の密売)仲間。 |
川井 貢一
(カワイコウイチ ) |
四十くらいで頭が少し薄くなっていた。頬の骨が出て、眼が細く、唇が薄かった。
浜崎芳雄と殺人事件を起こす。浜崎や村岡の先輩格。事件当時の新聞記事の電話交換手が朝子であることに気がつく。
浜崎、村岡と会社を設立するが、実際は麻薬の密売。 |
村岡 明治
(ムラオカアキジ) |
三十二三歳。川井と村岡と小谷麻雀仲間であり仕事仲間(麻薬の密売)。
高橋朝子の殺人事件には関わっていないようだ。事件当日は、五反田の友人の家に泊まった。明治は、アキジと読むのか? |
食料品店のおかみさん |
食料品店のおかみさん。
食料品店の電話は、小谷家への呼び出し電話として使われている。2回呼び出しに行っている。
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石川 汎
(イシカワヒロシ) |
イシカワヒロシ。高橋朝子が勤める新聞社の社会部のデスク(社会部次長)。
高橋朝子は、誰にも相談できない浜崎のことを話そうとするが、九州の支社へ転勤していた。 |
石丸課長 |
捜査本部の刑事課長。 |
畠中係長 |
捜査本部の係長。事件を解決に導く。川井の企みを見破り、石丸課長から「恐ろしい男だな。」と言われる。 |
鈴木 ヤス |
川井貢一の情婦。高橋朝子殺しに加担する。小平に住んでいる。 |
赤星 牧雄 |
東大の教授? |
赤星 真造 |
留守中に妻が殺される。会社重役。住まいは、世田谷区世田谷町7ノ263 |