登場人物
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小河 愛四郎 |
藩権大参事。三十にも満たないで親の重職を継ぐ。山本の贋札つくりの進言を承知 |
山本 一心 |
贋札つくりの提案者。過労で志半ばで死去。元勘定奉行。今は隠居。六十に近い老人 |
福間 重巳 |
癇癪持ち。発狂する。最後は黒田藩邸に放還 |
矢野 安雄 |
藩権大参事。年は若いが上席。大伝馬町の牢獄で斬刑 |
立花 増美 |
藩権大参事。大伝馬町の牢獄で斬刑 |
黒田 長知 |
甲斐守。藩知事従四位 |
徳永 織人 |
少参事。大伝馬町の牢獄で斬刑 |
三隅 伝八 |
司計局判事。大伝馬町の牢獄で斬刑 |
新蔵 |
贋札つくりに集められた職人。病気になるが、町医者大麻の計らいで家に帰される。 |
大麻 |
元藩医で今は町医者。病気の新蔵を診る。矢野に新蔵を家に帰すように進言する。 |
渡辺弾正大忠 |
渡辺昇。弾正台の役人 |
新蔵の女房 |
夫の新蔵から「贋札つくり」の事情を聞き密訴する。「贋札つくり」露見の原因となる。 |
りん(矢野りん) |
矢野安雄の女房。後妻。十七歳。昭和二年、七十五歳まで福岡で生きていた。 |