松本清張_高原と温泉の九州旅行−−エッセイ 旅のエッセイF

題名 高原と温泉の九州旅行 旅のエッセイF
読み コウゲントオンセンオキュウシュウリョコウ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 週刊 松本清張 7 『けものみち』 (旅 1956/03を再録) 【050】 
出版社 (株)デアゴスティーニ
本のサイズ 雑誌(A4ファイル)
初版&購入版.年月日 2009/12/15●初版
価格 552円+税(28円)
発表雑誌/発表場所 『旅』 1956/03月発行
作品発表 年月日 1956年03月
コードNo 19560300-00000000
書き出し 小倉から博多までの線は、たいくつで、私はいつもうんざりしたものだった。私だけではない、乗っている者で誰も窓外を見向きする者がない。当然なことで。山林と田園ばかりでは仕方がない。
この線をもう八キロばかり北にずらせて海岸沿いに敷設したら、随分、乗客の目は愉しむに違いないと常から思うのだった。
そうすると、玄界灘を見晴らして、変化の多い海岸線を走る。
沈鐘の伝説のある鐘崎附近の眺めは、大小の島々を取り入れて美しい。が、汽車で見ることが出来ないから、折尾で降りて、バスの乗りつぎで香椎駅に出るバスのコースが面白い。
作品分類 エッセイ 
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