松本清張_信玄軍記/乱旗

題名 信玄軍記/乱旗
読み シンゲングンキ/ランキ
原題/改題/副題/備考 ●シリーズ名=信玄軍記
●全3話
1.「
炎風」(658)
2.「乱旗(659)
3.「
陣火」(660) 
本の題名 信玄軍記【蔵書No0220】
出版社 (株)河出書房新社
本のサイズ 文庫(河出文庫)
初版&購入版.年月日 2007/08/20●初版
価格 580+税29
発表雑誌/発表場所 信玄軍記(河出新書)
作品発表 年月日 1956年(昭和31年)4月
コードNo 19560400-00000000
書き出し 山本勘助が初めて武田晴信の面前にお目見得したのは天文十三年の二月はじめであった。ことの起こりはその年の正月に武田家の老臣共が集合して、今年の作戦の談合をした。その席で板垣信形が、「今川の領域、三河国牛窪の生まれというが、城とり陣とり一切の軍法をよくし、京流の兵法も上手、軍配も存知している剛の者という触れ込みで、或る男を知り人から推挙されたが、ぜひご当家に召抱えて頂きたいと申しています」と行ったことが、晴信の耳に入り、「とも角、呼んでみよ」ということになったのである。晴信は、ただそれだけの信形の話では、そう云い出さなかったかも知れない。しかし、信形のつづけて云った、「この者は跛ですが、四国、九州、中国、関東までも歩き廻って、行かぬ所はないそうです」
作品分類 小説(短編・時代) 75P×400=30000
検索キーワード 山本勘助・武田晴信・板垣信形
【帯】清張初期の歴史小説。大河ドラマ関連書
「風林火山」の旗の下、戦国の甲信に覇を競い、中原を目指した英雄の人間像を大胆に活写する