題名 | 板元畫譜 −−耕書堂手代喜助の覚書 | |
読み | ハンモトガフ −−コウショドウキスケノオボエガキ | |
原題/改題/副題/備考 | ||
本の題名 | 軍師の境遇■【蔵書No0186】 | |
出版社 | (株)角川書店 | |
本のサイズ | 文庫(角川文庫) | |
初版&購入版.年月日 | 1987/07/25●2版1987/08/30 | |
価格 | 380/古本 210(税5%込み)+送料294÷4 | |
発表雑誌/発表場所 | 『別冊文藝春秋118』 | |
作品発表 年月日 | 1971年(昭和47年)12月号 | |
コードNo | 19711200-0000000 | |
書き出し | 寛政六年九月の或る日、自分は旦那(日本橋通油町の地本問屋耕書堂主人蔦屋重三郎のこと)の使いで京伝の煙草入店を訪ねた。京橋を越えて町駕籠から降りると、道ばたには九月蚊帳の雁の画が破れて風に散っていた。新両替一丁目(現在の銀座一丁目)の山東京伝の店は、煙草入屋と薬屋とを兼ねている。せまい間口を二つに仕切っていて、店つきはどっちつかずの感じだった。中途半端なのは、本町二丁目の丸角の袋物や浅草の村田の煙管ほどには賑かでなく、近くの四丁目にかたまっている専門の薬屋ほどには商品が多くないからである。京伝は今年の春に出した黄表紙本の「栄花夢後日話金々先生造化夢」に「口上。此度山東京伝儀、紙煙草入新店を出し、いろいろ新形仕入在り」云々と広告を載せた。本の読まれかたと広告の効果とは別物らしく、店さきは閑散としていた。 | |
作品分類 | 小説(短編・時代) | 50P×510=25500 |
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