松本清張_軍師の境遇

(原題=黒田如水)

題名 軍師の境遇
読み グンシノキョウグウ
原題/改題/副題/備考 (原題=黒田如水)
本の題名 軍師の境遇【蔵書No0186】
出版社 (株)角川書店
本のサイズ 文庫(角川文庫)
初版&購入版.年月日 1987/07/25●2版1987/08/30
価格 380/古本 210(税5%込み)+送料294÷4
発表雑誌/発表場所 「高校コース」
作品発表 年月日 1956年(昭和31年)4月号〜1957年(昭和32年)3月号
コードNo 19560400-19570300
書き出し 毛利につくか? 織田に味方するか?−−−播州御着の城主小寺籐兵衛政職は、迷いつづけていた。彼だけではない。その重臣たちの会議も迷っていた。天正三年の夏のことである。二つの大きな勢力に挟まれた小国はかなしい。自衛力がないから、どちらか一方の勢力を恃まなくては自立ができなかった。そこで常に二つの勢力の実力を測定していなければならない。この測定を誤ると、負ける側について自滅の運命をくらうことになる。はっきりと実力差の見えるときはよいが、両勢力が水を張ったように均衡を保っているときは、どちらについてよいものか、その判定がなかなか困難である。微妙なことにまで神経を使う。小さくても一国の興亡がかけられているのだから、こちらの側からいえば、その計算は真剣であった。
作品分類 小説(長編・時代) 198P×510=100980
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