松本清張_岡倉天心 その内なる敵(改題)

(原題=岡倉天心とその「敵」)

題名 岡倉天心 その内なる敵
読み オカクラテンシン ソノウチナルテキ
原題/改題/副題/備考 (原題=岡倉天心とその「敵」)
本の題名 岡倉天心 その内なる敵【蔵書No0171】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ A5(215×160)
初版&購入版.年月日 1984/01/25●初版
価格 1800
発表雑誌/発表場所 「藝術新潮」
作品発表 年月日 1982年(昭和57年)1月号〜1983年(昭和58年)5号
コードNo 1982010019830500
書き出し 明治十四年に「東京府癲狂院」が設置され、二十二年には「東京府鴨病院」と改まり、四十四年まで継続存置された。場所は東京市小石川区本駒込で、現在の本駒込二丁目に当たり、小石川高校がその跡である。同附近には当時民営の「巣鴨脳病院」があって、府立と混同されがちだった。男爵九鬼隆一その他より申請書が提出された。珍しい資料と思うので、その全文をここに掲げることにする。(原文の明らかな誤字、脱字はこれを訂正し、片カナは平カナに直した)          一、初子はその良人と共に米国滞在中、明治二十年中、兼て別懇なりし某士が米国  巡遊に際し其前より、初子は子宮病、脳病、精神的疾病の様子にて堪へ難きよ  り某士に連れられ、良人に先(立)つて東京に帰りたり。其の前より子宮病、  脳病、沈静的精神的病気の様子にて終始苦しみ勝ちなりしが、其の翌二十一年  良人が帰朝後はますます沈静的に相成終始良人と同居するを好まざりし。
作品分類 評伝(ノンフィクション) 258P×720=185760
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【帯】東京美術学校校長非職騒動、九鬼男爵夫人波津子との灼熱の恋、姪貞との秘められた関係、デーヴィ夫人への愛−−−近代日本美術の理論的指導者でありながら、その性格と行動ゆえに数々の”敵”を持った天心。彼の人間性を、発掘した新資料で描く。