松本清張_ガラスの城

題名 ガラスの城
読み ガラスノシロ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 ガラスの城【蔵書No0141】
出版社 (株)講談社
本のサイズ A5(普通)
初版&購入版.年月日 1976/09/30●初版
価格 890
発表雑誌/発表場所 「若い女性」66号
作品発表 年月日 1962年(昭和37年)1月号〜1963年(昭和38年)6月号
コードNo 19620100-19630600
書き出し 第一部《三上田鶴子の手記》
東亜製鋼株式会社の東京支社は、数年前に建った都心の高層ビルの十四階と十三階を借りきって、男女従業員二百名を擁している。支社長は専務で、もう一人の重役が総務部長をかねている。大阪が本社だが、政治面、金融面で、支社といいながら本社なみの陣容を持っている。販売部は、第一、第二の二つの課に分かれている。これは、取引先の種類と、大口、小口との区別から分類されている。各課に五十人の課員がいる。
−−三月に入った。
春秋二期には、各課ごとに二日の休日を利用して社員の慰安旅行がある。その期日が近づくと庶務課から希望地の投票が行われる。しかし、この慰安旅行も、ほとんど行くべき所はこれまでに行っている。東京から一泊二日では、行動半径もおよそきまってしまう。  
作品分類 小説(長編) 306P×600=183600
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【帯】サラリーマン社会にうずまく、さまざまな欲望に根ざした犯罪の構図を、鮮やかな物語の展開と、ユニークな人間観察で見事に描く傑作推理長編