松本清張_佐渡流人行

題名 佐渡流人行
読み サドルニンコウ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 松本清張全集 36 地方紙を買う女・短編2【蔵書No0086】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1973/2/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1957年(昭和32年)1月号
コードNo 19570100-00000000
書き出し 寺社奉行吟味取調役であった横内利右衛門が、この度、佐渡支配組頭を命ぜられた。幕府が重視している佐渡金山奉行の補佐役であった。この組頭の下に十人の広間役というのがある。金山方、町方、在方、吟味方に別けた役人のことだが、このうち、二人は江戸で任命して赴任させることになっていた。横内利右衛門は、今度の転役について、かねて己れの気に入りである下役の黒塚喜介を、その広間役にして、佐渡に連れて行くことにした。「わしも初めてのところだでの、島流しのようで、とんと心細い。どうじゃ、一緒に行ってくれい、おぬしの面倒は、最後まで見るつもりじゃ」横内は、そういって黒塚喜介に内命を伝えた。「忝ないお言葉でございます。横内様となら、たとえ蝦夷の果でもお供いたしとう存じます」
作品分類 小説(短編・時代) 26P×1000=26000
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