松本清張_青のある断層

題名 青のある断層
読み アオノアルダンソウ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 松本清張全集 35 或る「小倉日記」伝・短編1【蔵書No0106】
出版社 (株)文藝春秋
本のサイズ A5(普通) 
初版&購入版.年月日 1972/2/20●初版
価格 880
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1955年(昭和30年)11月号
コードNo 19551100-00000000
書き出し 「フォルムは決定的な位置にありながら、なぜかそれを破壊して苦悶しているが、それは、ほかの作品にない世界の内面を窺知させる。だからそれらは、つまりオブジェが心象の中で回転し、ついに客体としての空間を造型する以前に、個別に切り取って考えるべきであって、問題はそこに提起された目的が.....」何のことだかさっぱりわからない。奥野は締めて眼から老眼鏡を離した。画商である彼は、近ごろはつとめて美術雑誌を読むようにつとめているが、いわゆる新しい評論家の難解な文章には閉口である。現にこれなどは或る展覧会評であるが、奥野には何が書いてあるのか、活字が石ころをならべたようにしか眼にうつらない。もっとも、こういう評論が理解できなくても、彼の商売にはいっこうに差支えがなかった。彼には、こんな生意気な、若い(多分、そうだろう)批評家の云うことよりも、絵を見ることでは、はるかにおのれのほうを信用していた。その点は自負といってもいい。
作品分類 小説(短編) 20P×1000=20000
検索キーワード 奥野画廊・姉川滝治・畠中良夫・盗用・伊豆・温泉場