(原題=風雪断碑)
題名 | 断碑 | |
読み | ダンピ | |
原題/改題/副題/備考 | (原題=風雪断碑) | |
本の題名 | 松本清張全集 35 或る「小倉日記」伝・短編1■【蔵書No0106】 | |
出版社 | (株)文藝春秋 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1972/02/20●初版 | |
価格 | 880 | |
発表雑誌/発表場所 | 「別冊文藝春秋」43号 | |
作品発表 年月日 | 1954年(昭和29年)12月号 | |
コードNo | 19541200-00000000 | |
書き出し | 木村卓治はこの世に、三枚の自分の写真と、その専攻の考古学に関する論文を蒐めた二冊の著書を遺した。その一つの『日本農耕文化の研究』に収められた論文は、今日の新しい日本考古学への転機となったという人がある。明治以来の日本考古学は、発掘した遺物遺跡の測定、形や紋様の分類、時代の古さ、新しさを調べるだけで、それをならべて説明するだけの考古学であった。今の若い考古学者の意見は、例えば「考古学においては自然科学的な面はあくまでも手段にすぎず、その目的とするところは結局、人文科学的な面にある。つまり確実な資料をもととして、それから過去の文化なり、社会なりを正しく復元しなければならない。そしてその過程に人文科学的な理論を必要とすること勿論である」という風になっている。考古学を古代社会の層位学とし、文化史的な考究をしたいことは二十数年前木村卓治が云い出した。彼はこんなことを書いた。 | |
作品分類 | 小説(短編) | 25P×1000=25000 |
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