松本清張_眼の気流

題名 眼の気流
読み メノキリュウ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 眼の気流【蔵書No0054】
出版社 (株)新潮社
本のサイズ 文庫(新潮文庫)
初版&購入版.年月日 1976/02/20●6版1976/10/30
価格 240
発表雑誌/発表場所 「オール讀物」
作品発表 年月日 1962年(昭和37年)3月号
コードNo 19620300-00000000
書き出し 「恵那タクシー」の運転手末永庄一は、配車係から峡西館に行くように云いつけられた。三月に入った朝である。「お客さんは上諏訪までだ」と配車係は云った。岐阜県恵那市から長野県上諏訪までは大体百四十キロくらいある。列車のほうがずっと楽だが、ときたま、こういう車の客がないでもない。しかし、雪解けの中仙道の悪路を走るのは決して快適ではない。恵那から上諏訪の温泉にドライブしようというのだから、どうせ結構な身分の客に違いない。メーターも一万円近く出るだろう。汽車で行けば一等でも八百円くらいで済む。「おーい、チェーンを用意して行けや」配車係は注意した。(今から行くと、ここへ戻ってくるのは夜の十時ぐらいになるな)
作品分類 小説(短編) 78P×600=46800
検索キーワード