松本清張_翳った旋舞

題名 翳った旋舞
読み カゲッタセンブ
原題/改題/副題/備考  
本の題名 翳った旋舞【蔵書No0019】
出版社 (株)角川書店
本のサイズ 新書(KADOKAWANOVELS)
初版&購入版.年月日 1983/11/25●初版
価格 640
発表雑誌/発表場所 「女性セブン」
作品発表 年月日 1963年(昭和38年)5月5日号〜1963年(昭和38年)10月23日号
コードNo 19630505-19631023
書き出し 三沢順子は、去年の春、東京のある女子大を卒業して、すぐに現在のR新聞社に入った。入社試験のとき、どんな部を希望しますか、と委員に訊かれて、社会部のようなところが希望です、と答えた。委員は履歴書を見て、「あなたは英語が出来ますね?」と、訊いた。その女子大は英文のほうでは高名だったのである。順子は社会部には入れられずに、現在の資料調査部に配属された。このとき入社した女子社員は、順子のほかに、事業部が一人、校閲部が一人であった。資料部というのは、どういう仕事をするところか。多分、新聞記事の資料を提供したり、政治社会の小むずかしい問題点を調査するところだと思っていたが、実は糊と鋏の手工室のようだった。
作品分類 小説(長編) 214P×660=141240
検索キーワード 女子大・新聞社・幇間・九州・吸収合併・大阪・火事・赤坂のクラブ
【カバー】東京の女子大を卒業してR新聞社資料調査部に働く順子は、あるひ外国要人の写真を係に取り違えて渡し、その日の夕刊の写真誤用は社内に大きな波紋を呼んだ。部長末広と次長の左遷。−−−責任を感じた順子は編集局長川北に辞表を提出するが、川北は意外にも彼女を銀座のクラブに誘い、二人の接触は、川北に恨みを抱く末広によりスキャンダルとして暴露された。社内に激化する醜い派閥争い。職場への夢を失った順子は、一夜川北から財界の怪物海野を紹介されるが・・・・。人生の確かな手ごたえを求めてさ迷う、一女性の心と行動を鮮やかに捉えた巨匠の長編ロマン。