題名 | 内なる線影 | |
読み | ウチナルセンエイ | |
原題/改題/副題/備考 | ||
本の題名 | 巨人の磯■【蔵書No0031】 | |
出版社 | (株)新潮社 | |
本のサイズ | A5(普通) | |
初版&購入版.年月日 | 1973/07/20●4版1974/09/30 | |
価格 | 700 | |
発表雑誌/発表場所 | 「小説新潮」 | |
作品発表 年月日 | 1971年(昭和46年)9月号 | |
コードNo | 19710900-00000000 | |
書き出し | 真夏の街では、冷房のきいたデパートやレストランや喫茶店やビルの廊下などは恰好な避暑地である。だが、いくら快適でもそこは時間的な制約がある。レストランや喫茶店だと食事や飲み物が終わるや否や、給仕女が皿やコップを間髪を入れずに引きにくる。店の回転率を上げるため、忙しそうにはしていても彼女らは遠くから容器が空になるのを狙っている。皿やコップが目の前から持ち去られるのは、客にとっては出口を指さされる合図のようなものだ。ビルの廊下にいつまでもうろうろしていては警備員に咎められる。デパートは座り場所がないし、それに群衆を見ているだけでも眼が疲れる。第一、ここは午後六時には閉店だから、蒸し暑い夜を避ける場所にはならなかった。そこへゆくと、ホテルのロビーは避暑地としてのすべてを備えていた。冷房は寒いくらいに利いている。 | |
作品分類 | 小説(短編) | 63P×580=36540 |
検索キーワード | ホテルのロビー・ヒッピー族・精神病・トンボ眼鏡・福岡地方・洋画界・玄界灘・白水・ノイローゼ・能古亭 |