(このページは転載不可)

第六回清張マニア認定試験・上級(第3回)2014年12月21日

ページの最後

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

上級(25問)
(試験時間45分/自動的に次の画面に変わります)

問題
問 1 ●松本清張の誕生年(1909年)の出来事で正しいものはどれか?


1.日本政府(内閣)は閣議で韓国合併を決定

2.「大逆事件」で幸徳秋水が逮捕される。

3.衆議院で初めて普通選挙法が可決

4.警視庁に特別特高課警察(特高)をおく。

問 2 ●松本清張は、朝日新聞東京本社へ転勤になり単身赴任し、杉並で寄宿することになるが、誰の家か?
  正しい記述はどれか。


1.伯父


2.叔母

3.朝日新聞東京本社の社宅

4.朝日新聞東京本社の広告部部長の家

問 3 ●松本清張は、様々な賞を受賞しているが、下記の受賞歴の記述で間違いはどれか?


1.『おのれの顔』で第10回日本探偵作家クラブ賞を受賞

2.『小説帝銀事件』で第十六回(昭和三十四年上半期)の文藝春秋読者賞を受賞

3.『砂漠の塩』で第五回婦人公論読者賞を受賞

4.『留守宅の事件』で第三回小説現代ゴールデン読者賞(昭和四十六年上半期)を受賞

問 4 ●松本清張が、初めて年度の所得額(収入より必要経費を引いた額)で作家部門の一位となったのは
  何年度の所得か?


1.1956年度所得額

2.1958年度所得額

3.1960年度所得額

4.1962年度所得額

問 5 ●松本清張と何らかのトラブルがあった作家で、『象徴の設計』が原因とされる作家は誰か?


1.林房雄

2.大岡昇平

3 平たい子

4.高木彬光

問 6 ●松本清張には、『蟻』という字がある題名(改題を含む)の小説があるが、正しい記述はどれか?


1.『白い蟻』(改題:白い闇)・『新開地の蟻』

2.『象と蟻』(改題:象の白い脚)・『強き蟻』

3.『蟻と女囚』(改題:距離の女囚)・『不安な蟻』

4.『黄色い蟻』(改題:告訴せず)・『蟻のいる風景』


問 7 ●松本清張の小説で、以下の記述でシリーズ作品でないものはどれか?


1.『影の車』

2.『草の径』

3.『黒の様式』

4.『数の風景』

問 8 ●松本清張の小説の単行本カバーの紹介文である。『水の炎』の紹介文はどれか?


1.貪婪な食欲をもって弱小者を食っては肥えふとってゆく権力者が、新たな獲物を狙って乗り出してゆく
  とき、そのまわりには、欲望と野心をむき出しして、その成功の分け前にあずかろうとする男たちがひ
  しめいていた・・・・・・。『水の炎』は『波の塔』『風の視線』において、ミステリーの手法をもって”恋愛”を
  描くことに成功した松本清張が、険しい男の世界を背景に、愛に対する女の姿勢を描いた異色の長編
  ロマンである。


2.宵の銀座、人出のただ中で美人に接吻し、洋品店のウインドーをたたきこわした男−−−彼は堂々と
  それをやってのけ、悠々と捕らえられた。あたかも、捕らえられることが彼の目的であったかのように。
  この奇妙な出来事を発端として、硯つくりの青年崎津弘吉は、怪事件の渦中に巻き込まれてゆく。
  外国使節団団長射殺事件の犯人として逮捕されたとき、彼は自分の落ちこんだ罠に、はじめて気づい
  たのだった。


3.午後三時東京発伊東行きの「いでゆ号」には、新婚旅行列車という異名の通り、若い男女の花やかな
  甘い色彩が渦巻いていた。その中でただひとり、ぽつねんと孤独をかこっていた雑誌記者若宮四郎は
  、発車まぎわに駆けつけた一組の新郎新婦に目を惹かれた。翌日、熱海錦ヶ浦の断崖下から一人の
  若い男の死体が上がったが、その連れの女は失踪していた−−−それは、あの”気がかりな”新婚夫
  婦にまぎれもなかった。


4.「仙台の伯父さまに会って十和田湖へ・・・・・・」と、微笑をのこして東北へ旅立った美貌の婦人記者、
  だが彼女は、まるっきり方向ちがいの浜松で、もの言わぬ死体となって発見された。姉を愛し崇拝して
  いたその妹は、その死のナゾをとくために、姉の周囲に群がった男たちに近づいてゆく。−−−一流
  の評論家、彫刻家、デザイナー、医者、生け花の大家−−−六人の容疑者たち!


問 9 ●松本清張の小説で、「風」と言う題が付く小説がある。以下の作品で、 改題されていない作品はどれか。


1.「風の視線」

2.「風雪断碑」

3.「風炎」

4.「風圧」

問 10 ●松本清張は1963年二つの戯曲を書いた。その作品名で正しいものはどれか?


1.『鬼三味線』・『誘殺』

2.『細川の茶碗』・『誘殺』

3.『鬼三味線』・『細川の茶碗』

4.『細川の茶碗』・『左の腕』

問 11 ●以下は松本清張の小説『高台の家』の書き出しである。正しい記述はどれか?


1.山根辰雄は、東京の或る大学に法学部の教師としてつとめ、同じく講師として他の二つの大学にも
  出講している。山根が東洋史に関心があるのは、もちろん日本の古代法制が中国の古い制度と密接
  な関係をもっているからである。法制史家がたいてい東洋史に通じているのはそのためだ。それから
  ほとんど漢籍から研究されているのだが、山根の視点は少し変わって、外国から見た東洋研究という
  のにあった。学問の世界も、他の分野がそうであるように、常道的なことをやっていたのでは先学の
  地層下にあって目立たない。つまり盲点を狙ったほうが効果的だが、山根の場合は、本来のものから
  少しく外れているので多分に趣味的といえる。さて、外国の東洋文献では、やはり中国と領土を接した
  ロシアの研究書に特色がある。

2.山根辰雄は、東京の或る大学に法制史の教師としてつとめ、同じく講師として他の二つの大学にも
  出講している。山根が東洋史に関心があるのは、もちろん日本の古代法制が中国の古い制度と密接
  な関係をもっているからである。法制史家がたいてい東洋史に通じているのはそのためだ。それから
  ほとんど漢籍から研究されているのだが、山根の視点は少し変わって、外国から見た東洋研究という
  のにあった。学問の世界も、他の分野がそうであるように、常道的なことをやっていたのでは先学の
  地層下にあって目立たない。つまり盲点を狙ったほうが効果的だが、山根の場合は、本来のものから
  少しく外れているので多分に趣味的といえる。さて、外国の東洋文献では、やはり中国と領土を接した
  ソ連の研究書に特色がある。

3.山木辰雄は、東京の或る大学に法学部の教師としてつとめ、同じく講師として他の二つの大学にも
  出講している。山根が東洋史に関心があるのは、もちろん日本の古代法制が中国の古い制度と密接
  な関係をもっているからである。法制史家がたいてい東洋史に通じているのはそのためだ。それから
  ほとんど漢籍から研究されているのだが、山木の視点は少し変わって、外国から見た東洋研究という
  のにあった。学問の世界も、他の分野がそうであるように、常道的なことをやっていたのでは先学の
  地層下にあって目立たない。つまり盲点を狙ったほうが効果的だが、山木の場合は、本来のものから
  少しく外れているので多分に趣味的といえる。さて、外国の東洋文献では、やはり中国と領土を接した
  ソ連の研究書に特色がある。

4.山根辰雄は、東京の或る大学に法制史の教師としてつとめ、同じく講師として他の二つの大学にも
  出講している。山根が東洋史に関心があるのは、もちろん日本の古代法制が中国の古い制度と密接
  な関係をもっているからである。法制史家がたいてい東洋史に通じているのはそのためだ。それから
  ほとんど漢籍から研究されているのだが、山根の視点は少し変わって、外国から見た中国研究という
  のにあった。学問の世界も、他の分野がそうであるように、常道的なことをやっていたのでは先学の
  地層下にあって目立たない。つまり盲点を狙ったほうが効果的だが、山根の場合は、本来のものから
  少しく外れているので多分に趣味的といえる。さて、外国の東洋文献では、やはり中国と領土を接した
  ロシアの研究書に特色がある。


問 12 ●松本清張の小説、「装飾評伝」の登場人物として正しい記述はどれか。


1.名和薛治・芦野信弘・芦野陽子・葉山光介

2.鬼塚球磨子・秋谷茂一・原山正雄

3.小関久雄・折戸二郎・笠原幸子・西脇敏夫

4.田村太市・中嘉吉・湯浅新六・石井円吉

問 13 ●松本清張の小説「遭難」の最後の記述である。正しい記述はどれか?


1.浦橋の姉の顔が、ふと浮かんだ。彼は瞬間、不安な気持ちになったが、やがて安心した顔になって、
  安全で愉しげな下山のつづきに移った。

2.岩瀬の姉の顔が、ふと浮かんだ。彼は瞬間、不安な気持ちになったが、むりに安心した顔になって、
  安全で愉しげな下山のつづきに移った。

3.浦橋の姉の顔が、ふと浮かんだ。彼は少し、不安な気持ちになったが、むりに安心した顔になって、
  安全で愉しげな下山のつづきに移った。

4.岩瀬の姉の顔が、ふと浮かんだ。彼は少し、不安な気持ちになったが、やがて安心した顔になって、
  安全で愉しげな下山のつづきに移った。

問 14 ●松本清張の時代小説、「大奥婦女記」はシリーズ作品であるが、作品名の正しい記述はどれか。


1.献妻・転変・米の値段

2.七種粥・突風・見世物師

3.海嘯・逃亡・夜の足音・

4.大黒屋・山椒魚・蔵の中

問 15 ●松本清張の対談集『発想の原点』で対談した相手の記述のうち、間違っている記述はどれか。


1.筒井康隆

2.井上ひさし

3.佐野洋

4.本多勝一

問 16 ●松本清張の小説で、1950年代、1960年代、1970年代、1980年代の順に記述されている
 題名の記述はどれか。


1.球形の荒野・部分・金環食・人間水域

2.強き蟻・黒の回廊・閉じた海・白と黒の革命

3.梟示抄・考える葉・式場の微笑・黒い空

4.くるま宿・市長死す・佐渡流人行・かげろう絵図

問 17 ●松本清張のシリーズ作品「絢爛たる流離」の作品別順番(全12話)が正しい順で記述されている
 ものはどれか。(12話中1話から6話までの順位)


1.@土俗玩具A小町鼓B百済の草C走路D二階E夕日の城

2.@灯A切符B代筆C安全率D陰影E消滅

3.@土俗玩具A小町鼓B百済の草C安全率D陰影E消滅

4.@灯A切符B代筆C走路D二階E夕日の城

問 18 ●以下は「ウィキペディア」による松本清張作品のあらすじ紹介であるが、紹介された作品の題名はどれか

劇団員の井野良吉は、石井監督の新作映画「春雪」に出演するよう指名を受けた。
映画俳優としての成功を望む井野は昂奮したが、同時にある破滅的な不安があった。
映画は成功し、井野は賞賛を受けるが、幸福感と共に、絶望感も増大してゆく。
9年前の石岡貞三郎と山田ミヤ子の記憶が甦る……。



1.「金庫」

2.「恐喝者」

3.「共犯者」

4.「顔」

問 19 ●次の記述は、松本清張のシリーズ作品「黒の図説」のタイトルであるが、正しい記述はどれか。


1.歯止め.犯罪広告.微笑の儀式

2.網.渦.馬を売る女

3.速力の告発.分離の時間.鴎外の碑

4.遭難.証言.坂道の家

問 20 ●松本清張の時代小説で、『梅の香』をキーワードで表現した場合、正しい記述と思われるものはどれか


1.生類憐の令.焼き鳥.鳥黐(とりもち).元禄.柳沢吉保.御書院番.乱心.家督.白髪.御役御免

2.入墨、松葉屋、奉公、飴細工、押し入り、蜈蚣、料理屋、十手、包帯、火傷

3.鯉幟・渡り職人・張子の虎・町医者・男色・身代・人形屋・好色・火事・岡っ引き・笹子峠

4.津和野.参勤交代.馬廻役.江戸.芝居.若侍.吉原.香木.居留守役.妾.茶屋.詰腹.役者.色男

問 21 ●松本清張の作品、「遭難」の登場人物である『江田昌利』の描写であるが、正しい記述はどれか。


1.吝嗇で、「鼻持ちならない男」。小田護謨株式会社、庶務課長。

2.妻がいるが、金沢の実家に帰っている。三十二歳、銀行支店長代理。


3.五十歳、銀行勤め。美男。二人の姉(実姉、義姉)と暮らす。

4.背が高く、眉毛が薄い、額から顎にかけて無精ひげ。四十五六歳 。


問 22 ●以下の記述は、松本清張のシリーズ作品『黒い画集』の第二話「証言」の登場人物であるが、
  正しい記述はどれか。


1.石野貞一郎/杉山孝三/梅谷千恵子

2.石野貞治郎/石井円吉/田村頼子

3.石野孝三/石井貞一郎/天野秋子

4.石野朝吉/杉山円吉/前野芳子

問 23 ●松本清張の小説で、発表時期が旧いもの順に記述されているのはどれか。


1.@不安な演奏.A内なる線影.B彩り河.C削除の復元

2.@屈折回路.A礼遇の資格.B迷走地図.Cかげろう絵図

3.@草の陰刻.A閉じた海.B危険な斜面.C断崖

4.@三味線.A式場の微笑.B聖獣配列.C部分


問 24 ●松本清張の小説で、1980年代以外に書かれた作品はどれか。


1.十万分の一の偶然

2.風の視線

3.熱い絹

4.霧の会議


問 25 ●松本清張の古代史関連書籍で、『古代史記』の内容を表している記述はどれか。


1.日本の古代国家(邪馬台国の謎を探る).『古事記』の機能.日本民族の系譜

2.三世紀の日本.大和か九州か(簡単な学説史).魏志の中の五行説

3.吉野ヶ里と邪馬台国の影.邪馬台国.逃げ水 邪馬台国

4.邪馬台国.空白の世紀.カミと青銅の迷路.天皇と豪族



終了

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ページのTOP